一人カラオケにハマるほどのカラオケ好きなのに、
みんなで行くのは気が進まない。
他人が歌うのを手を叩いて盛り上げるのがつまらないし、
第一、人前で歌うのが恥ずかしい。
だからいつも、職場の飲み会の2次会がカラオケと知れば、
遅くなるからと言って、帰ってしまう。
そんなにコミュニケーションを図りたいなら飲み屋かカフェにでも
行きゃいいのに、また、カラオケをしたいなら一人で
人目をはばからず歌った方がよっぽどすっきりするのに、と思う。
そんな自分が、プール仲間のカラオケ新年会に誘われた。
日程は私に合わせるし、家までクルマで送り迎えするから
お酒も好きなだけ飲めと、至れり尽くせりなことを言う。
しかし、自分以外のメンバーは平均年齢65歳前後。
総勢9人で、30代は私一人である。
皆さん、気さくで楽しい人達だが、だからと言って、
最もジェネレーションギャップが表れると思われる
カラオケ新年会の場でみんなに溶け込める自信がない。
何度も誘われて断り切れず、渋々という感じで参加してきた。
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まずはビールを飲み、お寿司やおつまみを食べながら、
周囲の様子をうかがった。
案の定、みんなが歌うのは、演歌や昭和のムード歌謡ばかり。
昔から我が家ではNHKの歌謡番組をよく見るし、
母とカラオケに行くこともあるので、
私自身は古い曲や演歌も比較的知っているつもり。
しかし、披露される曲のほとんどは聴いたこともなく、
適当に手を叩いてみんなに合わせるようにした。
また、いざ自分が歌おうと思うと、今度は
なるべくみんなが知っていそうな曲を選ぶのに気を遣った。
周囲の雰囲気にあわせて天童よしみ『珍島物語』を歌うと、
中島みゆき『時代』や高橋真梨子『桃色吐息』といった古めの歌を。
最近のものでは、一青窈『ハナミズキ』や、朝ドラのテーマになった
いきものがかり『ありがとう』などをチョイスした。
まぁ、なんだかんだで、結局はカラオケ好きの本性を隠し切れず、
年長者を差し置いて(^_^;)5曲に1曲ぐらいのペースで曲予約。
みんなから「上手いなぁ〜」とおだてられながら、
全8曲を気持ち良く熱唱した。
そんな感じで、カラオケ新年会は夕方17時から5時間にわたって続いた。
プールでは控え目な人の堂々たる歌いっぷりに一同あっけに取られたり、
夫婦のデュエットで爆笑したりと、結構楽しかった。
それでも、間奏の間に次々予約して歌いまくる
“ヒトカラスタイル”に慣れてしまっている自分にとっては
全然歌い足りず、不完全燃焼(←えっ)
近々、こっそりリベンジしなければと思っている(^_^;)
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